名古屋



17日から19日にかけて名古屋の友達の家に泊まった。他人の家に、それも向こうの家族がちゃんといる中で泊まったのは今回が初めてのように思う。そこで今日はこの2泊3日にかけて長々と書こうと思う。



<17日>
京都の友達のところでお昼まで過ごし、一路名古屋に向かった。京都駅では空中通路みたいなものを歩いたりまんとくんを買ったりした。あと「アドルフに告ぐ3」も。

アドルフに告ぐ(3) <完> (手塚治虫文庫全集)

アドルフに告ぐ(3) <完> (手塚治虫文庫全集)

まんとくんは奈良のマスコットなので京都とは全く関係ないのだが・・・

在来線で向かったため米原で一回、大垣でもう一回乗り換えを行った。車内では先ほど買った「アドルフに告ぐ」を読んだ。今まで1・2は読んでいたのでそのまま読むことができた。最後の方がページ数の関係からかあっさりしていてこちら側が描かれていないことを類推しなければいけなかった点は残念だったが全巻通して考えさせられる内容であった。ということでちょっと気分が重くなりながら大垣に着いた。大垣駅についた時点で16時を過ぎていたので遅い昼食を取ろうとしたのだがなんか駅内に食べるところがなく、乗り換え時間も考え駅の外のロッテリアで買った。ロッテリアにはあまり行かないのだが食べるとマックよりも味とかの点では優れているのではないかと個人的に思った。お分かりのように食べたのは車内ですが・・・

岐阜に着くと名鉄がJRと近接して走っているので共倒れになっちゃうんじゃないかと余計なお節介を抱いたのですが一足とびに名古屋駅に到着させましょう。

名古屋駅に着くと友達はひとりで待っていてくれてなんともう免許を取ってるんですよ。早いですよね。春休みに取ったそうでなんかちょっとうらやましかった。ちょっぴり運転能力を不安視したのですが(なにせ4・5カ月しかたってませんし)そんな心配も杞憂に感じるほど運転が上手で、スピードもあなっまり飛ばさない感じであったので良かったです。

彼の家に着いた後、彼の家はとても大きくまた広かったのですが、明日からどこ行くかの相談をして、といっても僕自身が優柔不断なうえ事前の下調べをせず、彼任せで行ったのですが、彼も中高神戸で過ごし意外に名古屋に詳しくなかったことに加え、彼の性格が自分の考えを押し付けるような人が悪い人ではなかったため難航しました。結局あまりきちんと決めることは夜になってもできなかったのですが・・・

夜ごはんは彼の家族におごってもらって、というかこの名古屋に遊んで行った間は全部出してもらった感じでおまえ何しちょるんみたいに言われるかもしれませんけど、ほんと感謝しています。そうそこで初めて彼の家族ときちんと話す機会に恵まれたというか向こうの家族の方々が気を遣ってくれて僕に積極的に話しかけてくれたこともあり、とけ込むことができました。彼の家族はみんな仲の良い感じで、太宰クンてきに言うと「とにかく、幸福な家庭なんだ」(「家庭の幸福」)。彼の弟が僕ら(彼と僕は中高の同期なので)と同じ中学に通っていて、親近感も湧きました。

僕自身も関西に住んでいたにも関わらずドラゴンズファンであったこともありその日ドラゴンズが快勝してくれたことは良かったですし、共通の話題にもなれて良かったです。

家に帰った後明日の予定を決めようとしたのですが、なんか先に書いたとおりちゃんと決められず、8時30分に起きることだけ決めて眠ることにしたのですが、彼の家の人はみんな1時越えても起きてるので驚きましたね。僕の家では12時越えたらほぼみんな寝る感じなので。彼は明日に提出するレポートを終えなければいけないため11時から1時ぐらいまで僕は邪魔しないように寝てましたが。




<18日>
8時30分起床予定なのにさすがに他人の家では気が研げているのか6時半ぐらいには起きてしまって無聊に過ごしていました。ただ彼の寝起きが、彼自身から既に聞いていたのですが、こちらの想像以上に悪く(笑)なかなか起きてくれず、とはいいつつちゃんと9時前にはちゃんと起きてくれました。翌日の彼の寝起きの悪さを考えると眠いのにちゃんと起きてくれたので感謝しています。それぐらい翌日の寝起きは悪かった(笑)そのあとシャワーを浴びてモーニングを11時ごろ食べ(笑)ました。彼は長風呂の人らしくシャワーも結構時間をかける人らしいです。予定としては、まず名古屋城に向かいました。彼は名古屋城に行くのが初めて(!)らしく、もちろん僕も始めてだったのですが今年が開府400周年らしく猛暑の中でも観光客も多かったです。そのあと彼の大学にレポートを提出するために向かいました。そこで彼の小学校の時の担任の先生や大学の同級生に会いました。彼はこのあと伊勢や琵琶湖・京都などを観光するらしくなんか楽しそうだなぁって感じしませんか?

そのあとはテレビ塔に上りました。結局はミーハー的なコースに落ち着いた感じですね。テレビ塔の上は90mもあるだけあって眺めがきれいでした。なんかずっとそこにいたいと思いました。そしてずっといて時の流れなんかから逃れたいと思いました。名古屋は道路が他の都市に比べ格段に広く、そのため建物もごちゃごちゃしてもいなかったため、見やすかったのかもしれません。

家に戻る途中にプロ野球が始まっており、山井が先発でした。あんな快投するとは最初は思いませんでしたけどね。打たれるとしたら回の先頭打者だと思っていたため坂本に本塁打を打たれた時はやっぱりなって思いましたね。

そのあと彼の提案によりDVDを借りることになり、結局「ゴールデンスランバー」を見ました。僕は映画をあまり見ない方なんですがとても構成が緻密かつ感動的な感じだったので3回も涙を流すことになりました。結構センチな人なんで。とてもいい映画を見ることができて、もしかしたらほとんどの映画はいい映画なのかもしれませんが、良かったです。

それでもちょっと気づいたのはやっぱり彼もそして僕も全然以前と変わってないように見えるけれどやっぱり変わった部分があることに気づいてしまった。例えて言うと、僕は関西に長くいたので使うのだが、山科駅東海道線琵琶湖線に分かれる感じなことで、今までは大阪駅から高槻・京都と一緒に通過してきたけれど京都駅で連結を切って離れ離れに進むってな感じですね。何が言いたいのかってっていうと僕たちはもう高校生ではなく大学生なのであるということ。そしてやはり主戦場は大学側にあるのだということ。それがどうしたんだと言われたら返答に窮するというか返答したくないのだが簡単に言うと寂しいということなのかなぁ

ゴールデンスランバー」を見ていると重要なキーワードが出てきて「信頼」でありたとえどんなバイアスがかけられていても自分が「信頼」できることはそれを「信頼」し続ける。当たり前のことが自分にできるのかを自問して他人をもっと「信頼」して生きていきたいと、あの映画は「信頼」の素晴らしさを教えてくれたので、生きていたいと思う。




<19日>
今日はもう帰るだけなので朝早起きすることも必要なかったのだがやはり6時半にはもう起きてしまったが彼を御起こすのも申し訳ないためぶらぶら部屋の外にいた。彼の両親とそのあと長々と話を、彼の話が中心だったが、他の人の両親と話をあんなにすることは今までなかったし、それだけ彼の両親が僕に対して親しみやすく接してくれたということになるのだろう。彼の家を離れるときはなんか悲しくなった。というのは普通に考えれば僕が名古屋に行く機会はほぼ0に近い。名古屋と東京は新幹線で1時間ほどとしても用事がなければ行かないだろう。でもCSがあるじゃないかと思った。CSがナゴヤドームであれば絶対行こうと思う。日本シリーズがあったらなおさらいいし。いや絶対勝ちあがってくれるはず。そう思うとまた会う機会も多くあるはず。そう考えると淋しさもおさえることができる。そう僕に思わせるだけ彼、そして彼の家族全体が魅力的な人・人たちであったんだ。みんな僕のことを覚えてくれてたらいいなと願いつつ、この長い長い日記を終えたい。