今日の日々

今日は初めてid:Fuseの家に行った。他人様の家に行くなんてこの6年間で最初のことである。(そして最後なのではないか?)
彼がバスの定期を忘れたという話から、とんとん拍子で家に行くとなって、徒歩で向かうことが決定した。

山の中腹にあるというので、(そして彼はわざと家を通り過ぎるかもしれないなどと冗談を言うので)傾斜のきつい坂を上り何分ぐらい歩いただろうか・・・

もともと急な決定で来たものだから予定も何もないので、彼の部屋に入って、いろいろどうでもいいようなことを話し続け、それでも1時間近くいた。

傍目から見たら(そして自身から見ても)どうでもいいようなことの方が気が楽で、それでいて楽しめるのは友達のなせる技なのではないかと思う。いい人を持てたと感謝しつつ、この今の一瞬がやはり愛しい。先の見えない不安の中で、トンネルの中で光る非常口の看板のように、明るく輝く。

突然の訪問(アポなし)にも暖かかった彼の家族に感謝しつつ家を出ると、日は暮れかかっていた。坂を下りる途中に下の光景を見ると、こうこうと光る夜景が綺麗だった。坂を下り続け駅に着いた時には、何か今までいたところが別世界のように思えた。前に彼と坂のところで話し合って降りてきた時もそうであった。もしかしたら坂の上にはそんなものがあるかもしれないと一人納得した。電車に乗り日常に揉まれた自分は、やはり楽しかった時間を噛みしめ、怠惰な世界に戻った。